これだから鞄作りはやめられない

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「わたしがなぜGARUVAで鞄を作り続けているのか」
- 経営者の物語 -

~ C h a p t e r 1 ~

半世紀続くGARUVAの歴史は、土に還る革との出会いから始まりました

旅行中にイタリアのフィレンツェの地元の鞄店でバッグをすすめられたのが始まりでした。
その店員の「この革は、埋めると土に還えるのよ」と何気ない一言が人生を革と歩む道へと導きました。
手に取った時の革の芳香と優しく馴染むような肌触りが今でも鮮やかに記憶によみがえります。
捨てられる革も有効利用し、自然の恵みである革を一枚一枚無駄にしない、そんな革を使ってバッグをで作りたいと思いました。

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~ C h a p t e r 2 ~

GARUVAの革を表現するまでの困難と試練

フィレンツェの革を日本で表現するために、自らの経験と勘を頼りに革のバッグの作成を始めました。
日本でもフルタンニン革(自然の染料のみを使用したもの)を何とかお値打ちに提供し広めたいと・・・。しかし当時の日本の技術ではフィレンツェの革を表現できず、別の方法を考えました。

それが海外への進出です。
そのためイタリアの革を関税のかからない香港で手に入れ、鞄の作成を手縫いを得意とする現地の靴職人にお願いをしましたが、幾度となく失敗を重ねました。
鞄の製作はできても、香港での経営は費用がかかるため会社と私自身が行き詰まりました。

~ C h a p t e r 3 ~

手染め・天然染料の革へのこだわりが出会いのきっかけ

「土に還る革」へのか思いが通じたのか思いがけず社団法人日本皮革協会様から助成をいただき、2017年1月15日に念願のエコレザー認証を取得いたしました。


きっかけは、あるタンナー(革屋)さんがイタリアでも少なくなった塗り重ねを何度もする革を作られたことでした。
その革は触ってみると、惚れ惚れするような手触りでしたが、化学染料に頼らず天然の染料にこだわったため、色落ちや色の移りが半端じゃないのです。
革は最高のものでしたが、商品化するにはデメリットも多い革でした。
販売員も、お客様に勧めるにあたり、知識やお客様にデメリットを伝え納得して買ってもらえるような説明をしなくてはいけないと思ったからです。

商品化が諦めきれず、もっと革を知ろうと日本皮革協会様に色がどれくらい落ちるかという検査を行っていただきました。
その際に「今ではめったに作られない・見られない革ですね」と言われ、実証結果もいただきました。

その言葉に背中を押され、商品化に踏み切りました。
あえて検査結果と、耐水や移行防止効果を施した子牛の革のサンプルを店頭に並べることにしたのです。
色落ちは事実ですが、逆に事実を伝え「土に還る革」本来の革の持つ味わいや、肌触りを伝えることでお客様に納得してお手にとっていただこうと思いました。

~ C h a p t e r 4 ~

鞄小売店で業界初のエコレザー認定を取得

天然染料・手染めの革扱っている会社が少なくなっているなか、日本皮革協会様がGARUVAに興味をもっていただきました。
日本皮革協会の方が、わざわざ名古屋に立ち寄られ、どんな店でどんな商品を扱っているのか見に来られたのです。
そこでお話する中でエコレザー認定の取得を進められましたが、取得には多くの検査費用もかかるため余裕もなく辞退をしました。
その後も日本皮革協会の方へ革への想いを語る中で、「ここまで革にこだわる鞄販売店は珍しい、ぜひエコレザー認定の取得に挑んでみてください。」と言われ日本皮革協会様に支援をいただきながら挑戦をしました。

ご支援もあり、現在は鞄小売店で業界初のエコレザー認定をいただくことができ、さらに多くのお客様に「土に還る革」を手に取ってもらおうと励んでいます。

~ C h a p t e r 5 ~

土へ還る革、環境に優しく、人に優しい革を届けたい

1990年頃に自分の革への追求を裏付けるため、環境問題に特化しているドイツの大学を訪ねました。そこで、大学の関係者にバッグをなぜ革で作るのか逆に問われて窮してしまいました。 

その後、革の博物館を訪ねて、気が付いたことは欧米と比べ日本には食肉という文化がなかったことです。
欧米において牛や馬は、大切な食糧でありその革を生かすことは昔において、人の営みの自然な流れの一部であったと理解しました。
その地に根差した営みがあったから、革は生まれたのだと感じたのです。

与えられた自然の恵みを大切にしたい。だから一枚一枚に真摯に向き合い大事に扱わせていただくより長く使えるために、革作りや鞄造りに携わる全ての人々の想いのせて、あなたに向けてGARUVAの革と鞄を届けたいです。

使い込んだ革の魅力

革は使えば使っただけ馴染み、柔らかくなります。
使い続けるほど体にぴったりとフィットし、使い心地がよくなっていきます。

左はレディース用で一回り小さくなっております。

新品の鞄には、革のシワがありますが、使っていくうちにシワが伸び、表面も滑らかになっていきます。

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   左:新品 右:使用3年

  革の鞄は使えば使うほど味が出てきます。